「パブリックアート」をつくらずとも、「パブリック」に「アート」はすでにある
ここに眠っている、私たちが見落としていた ” 古くて新しい“ 神戸を再発見しよう
2022 年に新たに始動したアートプロジェクト「KOBE Re:Public Art Project」 (KORPA)
神戸に吹き抜ける多様な風を受けて、23組のアーティストが
神戸に広がる山、海、都市、下町など各地に滞在、それぞれにリサーチを行ってきました
アーティストたちは神戸で一体何を発見したのか
その全貌を共有し、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)や
港湾地区にある廃倉庫を利用したKORPA 特設会場を中心とした
各エリアでさまざまなイベントを開催します
さぁ、みんなで風を集めよう
2023.02.22WED-03.19SUN
EVENT SCHEDULE
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- 激突!神戸!壁コレクション
- 出演:山田悠 内海昭子 前畑温子(J-heritage) 森本アリ(シオヤプロジェクト)
コメンテーター: 西村周治(廃屋大学) 橋本健史(403architecture [dajiba])
※要申し込み - 詳細はこちら
- 3/10金
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- 「神戸人×リサーチ・アーティストによる交流イベント」
- 慈憲ー、相良育弥、西村周治、森本アリ 他
- 詳細はこちら
- 3/9木-10金
- 16木-17金
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- Wizard of OP vol.0000
- 【ライヴインスタレーション】
- 小金沢健人、内橋和久
- 詳細はこちら
- 3/11土
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- | 神 | Oh my 恒河沙 | 戸 |
- Kenji "Noiz" Nakamura
- 詳細はこちら
- 3/12日
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- 灘まちあるき naddism for Cities
- naddist:慈 憲一(うつみけんいち)
ナビゲーター:for Cities石川由佳子(いしかわゆかこ) 杉田真理子(すぎたまりこ)
※要申し込み - 詳細はこちら
- 3/17金
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- 仕立て屋のサーカス
- 演出・出演:曽我大穂
出演:スズキタカユキ、斎藤幸平 - ※要申し込み
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- 詳細はこちら
- 3/18土-19日
「神戸で何を発見したのか?」
- 場所:KIITO 展示ホールB (兵庫県神戸市中央区小野浜町1-4)
- 期間:2023年2月22日(水)一3月12日(日)
- 時間:11:00-20:00
- 休館日:月曜日(祝日、振替休日の場合はその翌日)
- 23組のアーティストが神戸市内に滞在、独自の視点でリサーチ行い、神戸の新たな魅力を再発見!
全アーティストのインタビュー、レポート、神戸の街を散策する様子を記録した映像資料などを展示
さらに彼らが発見した「モノ・コト・バショ」を神戸市の地図上にマッピングし、可視化したインスタレーションを公開します
- 池田剛介、今西泰赳、内海昭子、遠藤薫、太田光海、金子未弥、久保田沙耶、Kenji “Noiz” Nakamura、小金沢健人、斎藤幸平、阪越由衣、 佐野文彦、二階堂瞳子、野口竜平、野村友里、秦雅則、ハラサオリ、for Cities(石川由佳子、杉田真理子)、冬木遼太郎、みのミュージック、持田敦子、八木祐理子(PAN- PROJECTS)、山田悠
「神戸からインスピレーションを受けた作品の展示」
- 場所:KORPA 特設会場(神戸市中央区新港町7)を中心とした、神戸市内の各所
- 期間:2023年2月22日(水)一3月12日(日)
- 時間(KORPA特設会場において):15:00-20:00
- (2月22日一24日、土日祝日は13:00-20:00)
- KORPA 特設会場(神戸市中央区新港町7)を中心とした神戸市内の各所にて、リサーチアーティストによる作品を展示!
その他の展示会場や日時、展示内容などの詳細に関しては特設ページにて順次公開していきます。 - アーティストプロフィールはこちら
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- 名倉市場でのオープンハウス
- 持田 敦子
installer:西村組 - 2.22 - 3.12
※13:00-16:00(水曜、日曜はクローズ)※天候等の状況により変更の可能性がございます - 名倉市場
- かつて市場として地域の起点となっていた場所を解体・改修していくプロセスを、オープンハウスとして地域に開き、市場の新しい価値を共創していくインターベンション案の、プレゼンテーションと展示を行う。
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- dayafternext (デヤフタネクスト)
- 冬木遼太郎
- 2.22 - 3.12
- ⼤倉⼭公園
- 本リサーチの中で発見した、台座だけが残された場所を用いた作品を展示する。
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- 直会(なおらい)
- 今西泰赳
録音:藤口 諒太
取材協力:菊正宗酒造、剣菱酒造 - 2.25 - 3.12
- KORPA特設会場
- 神戸の酒造りに必要な米、水、菌、そして人。さまざまな時代に工夫と改良がなされてきたその歴史の「これまで」と「これから」を考えることをテーマとした展示。
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- ATLAS(homo sapiens-made)KOBE
- 秦雅則
- 2.25 - 3.12
- KORPA特設会場
- 人間のための地図は、人間にしか理解できない。
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- 小金沢健人
- 2.22 - 3.12
- KORPA特設会場
- 1926年に建てられ、100年近くもスパイス倉庫として使われてきたKORPA特設会場内での、照明を使ったインスタレーション。
坂道の神戸と港の神戸に取材し、それを元に照明のリズム構造を決定している。神戸のモーションスケープとサウンドスケープを光の表現に読み換える試み(18:00-20:00の間は振り子としてインスタレーションを稼働予定)。
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- Traveling strata
- 内海昭子
- 2.22 - 3.12
- KORPA特設会場
- 自身の育った須磨ニュータウンと人工島であるポートアイランドの造成のため、かつてベルトコンベアと船で大量の土を運ぶ「山、海へ行く」という壮大なプロジェクトがあった。地球が誕生した46億年以来初めて、自然に上に向かって積み上げられていった地層が人の手で移動するようになった。人工島では古い土は上に、新しい土は下になり、あらゆる時代は土の中でミックスされている。ベルトコンベアに載って時間が運ばれた。この現代の土の作られ方を再現し、これからの土を考えたい。
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- 閃光と落下傘・神戸/ Flash and Parachute ・Kobe city, Japan
- 遠藤 薫
- 2.22 - 3.12
- KORPA特設会場
- 今回、遠藤薫は神戸港における輸出入をテーマに、日本初のインド産麻袋工場を当地にて営んでいた製麻会社を取材しました。
新作である落下傘はまさに、神戸港で実際に使用されていた麻袋を再利用して制作したものです。
中世末期のヨーロッパにおいて、船の帆布をもとに落下傘が発明されたこと。また、戦時中に製麻工場は軍事作戦用の落下傘を制作する工場に転換されたこと、物資不足のため麻でも落下傘を織った、などの証言から本作品は着想を得ています。
今もなお、残り香の漂う本展覧会会場の倉庫(旧スパイス貯蔵庫)に配置されている作品は、まるで混ざり合う文化の中で分解と再生を繰り返す、私たちの営みを体現するかのようです。
麻袋の落下傘からも放たれる異国の香りは、スパイスを巡る大航海時代から現在まで連なる、人類の歴史を辿ることとなるでしょう。
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- KOBE Re: Public ART PROJECT公開発表会
- メインキュレーター:森山未來
キュレーター:山峰潤也 他 - 3.1 13:30-14:30(開場13:00)
※事前申し込みは不要です - デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
- メインキュレーターの森山未來さんをはじめ、実際にプロジェクトのリサーチに参加したアーティストをゲストに招き、昨年12月に実施したリサーチ活動を通じて再発見できた神戸の魅力について説明します。また、現在展示されている作品や、期間中に神戸市内各所で開催されるイベントの見どころについても、紹介します。
加えて、リサーチや展示・イベントについて、地元神戸側からサポート、コラボレーションいただいた人々や団体(神戸人)のみなさまにも参加いただき、プロジェクトを通じて見えてきた、地域とアートとの関わり方や課題についてお話しいただきます。
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- ローズガーデンでの公開制作・展示
- 久保田 沙耶
- 3.3-3.18
※12:00-17:00※3月3日〜3月12日の間は作品制作の過程をご覧いただけます(不在時あり) - 北野ローズガーデン
- 北野のAiRK(Artist in Residence Kobe)に滞在しリサーチしたものを、様々な形で作品展示を行います。
執筆した随筆「もぬけの城」(文芸誌「群像」4月号掲載)、森山未來さんとのパフォーマンスのアーカイブ(2023年1月開催)、いくつかの半立体作品、ドローイングやメモなど、この滞在でうまれたものたちの断片を、ローズガーデンの空き店舗にて公開いたします。
作品の一部はこちらからも、ご覧いただけます。
文芸誌「群像」4月号(講談社)
エッセイ「もぬけの城」久保田沙耶
「もぬけの城」 執筆風景動画
https://youtu.be/GomZ5non4j0
「再発見した場所でのパフォーマンス公演」
- リサーチアーティストによって発見された神戸市内のさまざまな場所で、演劇、ダンス、音楽ライブ、大道芸などの特別パフォーマンスを期間中に実施!
上演会場や日時、公演内容などの詳細に関しては特設ページにて順次公開していきます。
- 内橋和久、大植真太郎、岡田利規、片桐はいり、仕立て屋のサーカス、toRmansion、nouseskou、三東瑠璃
- アーティストプロフィールはこちら
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- あなたが彼女にしてあげられることは何もない(演劇)
- 作・演出:岡田利規
出演:片桐はいり
舞台監督・映像・⾳響:須藤崇規
喫茶店監修:喫茶ポエム(山崎俊一) - 2.24 FRI 17:30 -:喫茶しゅみ
2.25 SAT 10:30 -:元町サントス
2.26 SUN 15:30 -:アルファ 本店
3.04 SAT, 3.5 SUN 15:30 -:SO TABLE KOBE 0330※無料でご覧いただけます※公演時間は30分程度になります。 - ※3/4、3/5の公演は予約抽選方式に変更となりました。
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- ■抽選申込方法
下記ページよりご希望の日程をお申し込みください。
https://t.livepocket.jp/e/0wt1o
※一回のお申し込みにつき4名までとなります(お申し込みはおひとり様一回まで)
※抽選となり、先着順ではございません - ■抽選お申込み受付期間
2023年2月28日(火) 17:00 〜 2023年3月3日(金) 12:00 - ■抽選結果発表
2023年3月3日(金)17:00以降随時
ライブ配信の実施についてなど、詳細はこちら
- ■抽選申込方法
- 神戸市中央区の喫茶店
- 営業中のカフェの一席で、天地創造や地球の歴史を巡る物語をひとり言のようにつぶやきつづける女を、窓越しに観劇する喫茶店演劇。都市の一部として気に留めていなかった情景や隣人、自分自身さえも、明日には誰かを脅かす存在になり得るかもしれない、という都市と現代社会か孕む危うさを縮図のように提示する作品です。
今回は、2015年初演のチェルフィッチュ『あなたが彼女にしてあげられることは何もない』を、神戶を代表するカルチャーである、元町や南京町の喫茶店を舞台に、俳優の片桐はいりとともにリクリエーションします。
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- TOUCH -ふれる-(パフォーマンス)
- 振付・演出・出演:三東瑠璃、大植真太郎、nouseskou
音楽:内田輝
アンサンブルダンサー:金愛珠、秋田乃梨子、川崎萌々子、楠田東輝、小松菜々子
衣装:YANTOR
シューズ提供:アシックスウォーキング
舞台監督:大田和司
照明:三浦あさ子
音響:西川文章
制作協力:NPO法人DANCE BOX - 2.22 - 24
14:00-20:00 - KORPA特設会場
- 大正15年に建てられた巨大倉庫は、日本の貿易を支えてきた歴史的建造物であるが、取り壊しが決まっている。今回、“時”の記憶を孕む巨大な倉庫空間で、風をテーマとするダンスの上演を行います。
本プロジェクトのメインキュレーターである森山未來が、昨年2月に、三東瑠璃、大植真太郎と共同製作し出演した作品を、今回森山氏はプロデューサーに立ち位置を変えて、神戸在住の若手ダンサーも起用し、リ-クリエイションしています。刻々と移り変わる微かな光や音、佇まいが、この空間で静かに立ち上がることに、耳を傾け、遥かな時をも感じてください。
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- 大道芸パフォーマンス
- 出演:toRmansion (江戸川じゅん兵、チャタ、油井ジョージ、吉田望)
演出:スカンクスパンク(江戸川じゅん兵×上ノ空はなび) - ▼SPOT1
水道筋商店街 @suidou_suji ・灘中央市場 @nadachuo_ichiba
(阪急王子公園駅:徒歩5分)
2月25日(土)13:00~14:00
2月26日(日)12:00~13:00
▼SPOT2
元町商店街 @motomachi.kobe
(JR元町駅、阪神元町駅、地下鉄海岸線みなと元町駅、神戸高速西元町駅、花隈駅から:徒歩3分)
2月25日(土)16:00~17:00/1番街〜3丁目
2月26日(日)14:30~15:30/4丁目〜6丁目
▼SPOT3
ネイチャースタジオ @naturestudiokobe
(神戸市兵庫区雪御所町2−18)
2月25日(土)10:30~11:30
2月26日(日)16:30~17:30※時間は当日の状況により前後する場合がございます。※雨天の場合、内容が変更になる可能性がございます。 - 水道筋商店街・灘中央市場元町商店街ネイチャースタジオ
- 世界で活躍するパフォーマンスグループ「toRmansion」による、街や広場を舞台としたショーパフォーマンス。
神戸のを魅力である「多様性」をテーマに、大道芸をベースとした、子供から大人まで世代や言語を超えて楽しめるパフォーマンスやコメディーショーを、元町商店街(中央区)や水道筋商店街・灘中央市場(灘区)、小学校跡地を活用した地域のコミュニティ施設である「ネイチャースタジオ」で披露。
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- 仕⽴て屋のサーカス
- 演出・出演:曽我大穂
出演:スズキタカユキ、斎藤幸平 - 3.18 SAT 17:00 開場 / 18:00 開演 - 20:00 終演予定
3.19 SUN 15:00 開場 / 16:00 開演 - 18:00 終演予定 - 入江地域福祉センター
- ■申込受付開始日
2023年3月11日(土)20:00~
■申込方法
下記URLよりお申し込みください。
https://t.livepocket.jp/e/dc6_2※先着順となります
※予定人数に達し次第、締め切りとさせていただきます - 音楽家・演出家 曽我大穂と服飾家・スズキタカユキらが音と布と光で織りなす、パフォーマンスアートグループ「仕立て屋のサーカス」。
今回の公演では、「人と地域をつなげる」アートの役割に寄り添い、地域のコミュニティスペースである公民館(福祉センター)を活用。昨年リサーチアーティストとして参加した斎藤幸平東京大学准教授をゲストに迎え入れ、リサーチテーマである「人新世」に基づいたレクチャーパフォーマンスを取り込んだ演目を行うことで、地域における「公民館」の価値を再定義する。
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- | 神 | Oh my 恒河沙 | 戸 |
- Kenji "Noiz" Nakamura
- 3.12 SUN 12:00-16:00 (開場11:30)
- Photon
- 神戸にゆかりのある友人知人からご紹介をしてもらい、数珠繋ぎ的に初めましての皆様から、神戸のディープスポットへご案内いただき、いわゆる「お導き」のままに神々仏々天狗一切衆生よりお呼ばれ続けた四日間。
天狗岩〜弘法大師修法之地〜六甲山神社〜太山寺〜神出神社〜裸石姫石神社〜保久良神社〜万物相(ゼロ磁場)ピラーロック〜石峯寺 地蔵八十八巡り〜天穂日命の古代祭場〜六甲比命大善神社 etc…
あちらとこちらの繋がりは、幽玄世界に迷い込むような不思議な導きと縁の数々。その数、延べ40箇所。東西南北を駆け巡る時空間収差は、何千年というこの地の歴史を四日間にぎゅっと超圧縮したような文明間旅行でもありました。脳がシェイクされるほどのスピードで、神様から仏様から駆け巡り、冥利を授かる天狗業。どうやら、受け取った冥利を皆様へお届けするのも、この程のミッションでもあるようです。そちらをお届けに上がる形で、神の戸からあちらの世界を覗き視るようなお話しを写真と映像を交えながらたっぷりとトークしたいと思います。「お導き」始まりの場所、六甲アウトドアステーションPhotonフォトンにて、美味しいオーガニック・ランチを食べながら行います。
料金:1,500円(オーガニック・ランチ付き)
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- Wizard of OP vol.0000
- 小金沢健人(美術家)
内橋和久(ギタリスト、ダクソフォン奏者)
サウンドデザイン: 中原 楽 (LUFTZUG)
サウンドオペレーター: 稲荷森 健
プロデューサー: Kenji "Noiz" Nakamura
サラウンド演奏システム開発:伊藤 隆之 (YCAM Inter Lab)
企画・制作:Kenji "Noiz" Nakamura | Good Mode Teams
協力:ローランド株式会社 - 3.11
開場 18:00 開演 18:30 終演予定 19:30 - KORPA特設会場
- 「光と音」をコンセプトにした、ライヴパフォーマンスイベント。ギタリストでダクソフォン奏者である内橋和久を迎え、港湾倉庫の特異な空間を活かした、一日限り即興セッションを行います。
<チケット>
前売¥3,300・当日¥3,800(神戸市民の方は、前売・当日ともに2,500円)
チケットの販売は こちら
「ライヴインスタレーションイベント」
「神戸人×リサーチ・アーティストによる交流イベント」
- リサーチ・アーティストと神戸人たちとのコラボレーション
トークイベントや令和版『新・神戸百景』を使った街歩きイベントを開催!
イベント内容の詳細に関しては、特設ページにて順次公開していきます。
- 慈憲ー、相良育弥、西村周治、森本アリ ほか
Urbanist Kit / 神戸
- 場所:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)および各エリアの周遊拠点にて配布
- 期間:2月24日~3月12日
- 制作:for Cities(石川由佳子、杉田真理子)
- 街を、歩き、感じ、学び、遊ぶためのツールキット。神戸の5つのエリアごとに、その土地ならではのアイテムと、それに付随するミッション、音声コンテンツを詰め込みました。音声ARアプリと連動し、オンラインだけでなく、フィジカルなアイテムを使った神戸の街と出会いなおす体験を提供します。
特別イベント
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KOBE Re: Public ART PROJECT 公開発表会
- 場所:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
- 期間:3月1日 13:30 - 14:30(開場 13:00)
※事前申し込みは不要です
- メインキュレーター:森山未來
キュレーター:山峰潤也 他
- メインキュレーターの森山未來さんをはじめ、実際にプロジェクトのリサーチに参加したアーティストをゲストに招き、昨年12月に実施したリサーチ活動を通じて再発見できた神戸の魅力について説明します。また、現在展示されている作品や、期間中に神戸市内各所で開催されるイベントの見どころについても、紹介します。
加えて、リサーチや展示・イベントについて、地元神戸側からサポート、コラボレーションいただいた人々や団体(神戸人)のみなさまにも参加いただき、プロジェクトを通じて見えてきた、地域とアートとの関わり方や課題についてお話しいただきます。
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灘まちあるき naddism for Cities
- 集合場所:13:00 阪急電鉄王子公園駅西口改札前
解散場所:17:00 水道筋商店街周辺予定 - ※予定人数に達したため受付を終了しました
- naddist:慈 憲一(うつみけんいち)
ナビゲーター:for Cities石川由佳子(いしかわゆかこ)杉田真理子(すぎたまりこ)
- 灘のあるゆることの探求者「ナディスト」慈憲一さんによる水道筋周辺のディープ街歩き。
多重積層な灘に関する知識の権化、慈さんのまちあるきは「そこにあるもの」についての何十年もの歴史の積み重なりももちろんだが、「かつてあったあれこれ」を説明されつつ、目の前にはその片鱗さえもないことがある。慈さんの言葉によって、かつての風景が映画のワンシーンの様に目の前に浮かび上がってくる=イマジナリー・ランドスケープ。
京都から神戸にアーティスト・イン・レジデンスで長田区・兵庫区のザ・神戸下町の洗礼を受けた「自分たちの手で、都市を使いこなす」都市体験のデザインスタジオ「for Cities」。
naddism x for Cities = 街の価値を再発見するプロジェクト。
- 集合場所:13:00 阪急電鉄王子公園駅西口改札前
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激突!神戸!壁コレクション
- 場所:旧グッゲンハイム邸
- 期間:3月10日 19:00 開場 / 19:30 開演
- 出演:山田悠、内海昭子、前畑温子(J-heritage)、森本アリ(シオヤプロジェクト)
コメンテーター:西村周治(廃屋大学)、橋本健史(403architecture [dajiba])
- 神戸は海と山と高低差が豊富な街だ。高低差にはもれなく「壁」がついてくる。東灘区御影のお屋敷街には石工の匠の技が光る素晴らしい石積みの壁が並び、長田区上池田のひだのように上り下りが続くエリアにはDIY精神あふれる創意工夫がなされた壁がある。
神戸中どこを歩いても家の塀に穴が空いて木が飛び出して来たり、左官屋が腕をふるった家の外壁に出会う。そして、一度山に入れば土木技術の叡智の結晶のような擁壁。それぞれに独自の活動の中で壁に魅せられ壁を蒐集してきた猛者が、それぞれの壁のコレクションをただただ見せ合う、そんな会です。
<参加費>500円
予約・問い合わせ:旧グッゲンハイム邸
TEL : 078-220-3924 FAX:078-202-9033
E-mail : guggenheim2007@gmail.com※ご予約送信の際に、ご希望の鑑賞日、氏名、電話番号、枚数を明記下さい
※こちらからの返信をもって予約完了とさせていただきます
※火曜日水曜日が休館日のため、メールの返信は木曜日から順になります
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森山 未來
MIRAI MORIYAMA
1984年、兵庫県⽣まれ。5歳から様々なジャンルのダンスを学び、15歳で本格的に舞台デビュー。2013年には⽂化庁⽂化交流使として、イスラエルに1年間滞在、Inbal Pinto & Avshalom Pollak DanceCompanyを拠点にヨーロッパ諸国にて活動。「関係値から⽴ち上がる⾝体的表現」を求めて、領域横断的に国内外で活動を展開している。俳優として、これまでに⽇本の映画賞を多数受賞。ダンサーとして、第10回⽇本ダンスフォーラム賞受賞。監督作として、ショートフィルム「Delivery Health」「in-side-out」などを⼿がける。2021年3⽉11⽇には京都・清⽔寺でのパフォーマンス「Re:Incarnation」の総合演出を務め、東京2020オリンピック開会式では鎮魂の舞を踊った。2022年4⽉より神⼾市中央区にArtisti in Residence KOBE(AiRK)を設⽴し、運営に携わる。ポスト舞踏派。
⼭峰 潤也
JUNYA YAMAMINE
キュレーター/株式会社NYAW代表取締役/⼀般財団法⼈東京アートアクセラレーション共同代表。東京都写真美術館、⾦沢21世紀美術館、⽔⼾芸術館現代美術センターにて、キュレーターとして勤務したのちANB Tokyoの企画運営に携わる。主な展覧会に、「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」、「霧の抵抗 中⾕芙⼆⼦」(⽔⼾芸術館)や「The worldbegan without the human race and it will end without it.」(国⽴台湾美術館)など。avexが主催するアートフェスティバル「MeetYour Art Festival “NEW SOIL”」や⽂化庁⽂化経済戦略推進事業など⽂化/アート関連事業の企画やコンサルのほか、雑誌やテレビなどのアート番組や特集の監修なども⾏う。また執筆、講演、審査委員など多数。2015年度⽂科省学芸員等在外派遣研修員、早稲⽥⼤学/東京⼯芸⼤学⾮常勤講師。
⼭本 浩貴
HIROKI YAMAMOTO
⽂化研究者、アーティスト。1986年千葉県⽣まれ。⼀橋⼤学社会学部卒業後、ロンドン芸術⼤学にて修⼠号・博⼠号取得。2013〜2018年、ロンドン芸術⼤学トランスナショナルアート研究センター博⼠研究員。韓国・光州のアジアカルチャーセンター研究員、⾹港理⼯⼤学ポストドクトラルフェロー、東京藝術⼤学⼤学院国際芸術創造研究科助教を経て、2021年より⾦沢美術⼯芸⼤学美術⼯芸学部美術科芸術学専攻講師。単著に『現代美術史 欧⽶、⽇本、トランスナショナル』(中央公論新社、2019年)、『ポスト⼈新世の芸術』(美術出版社、2022年)、共著に『トランスナショナルなアジアにおけるメディアと⽂化 発散と収束』(ラトガース⼤学出版、2020年)、『レイシズムを考える』(共和国、2021年)、『東アジアのソーシャリー・エンゲージド・パブリック・アート 活動する空間、場所、コミュニティ』(ベーノン・プレス、2022年)など。
STATEMENT
人新世に吹く風
STATEMENT
人新世に吹く風
地理学、⼈類学、社会学、歴史学といった多⾯的な観点から⾒ても、あるいはその⼟地から⽴ち上がった⽂化を眺めてみても、神⼾は⾵が通り抜ける街なのではないか。様々な⾵が吹き抜けるからこそ、それが神⼾という場所の多様性を⽣み出している、と考えることもできるかもしれない。現在に吹く⾵を受けて、コロナ禍を経た私たちはどのように互いに触れ合い、⾃分たちを取り巻く世界と新たな関係を構築していくのか。
今や私たちが⽴つ⼟壌には⼈⼯物が含まれていない場所はどこにもないとされる地質時代「⼈新世」。そんな時代において、⾃然物と⼈⼯物の境界線は⼀体どこにあるのか。
造形物、建造物、さらには都市構造に⾄るまで、これらを⼈新世における「地層の⼀部」と捉えるのならば、⼭や川や海と戯れることと、都市や建築物や廃棄物と戯れることとの明確な違いはもはや存在しない時代が到来しているのかもしれない。
造形物、建造物、さらには都市構造に⾄るまで、これらを⼈新世における「地層の⼀部」と捉えるのならば、⼭や川や海と戯れることと、都市や建築物や廃棄物と戯れることとの明確な違いはもはや存在しない時代が到来しているのかもしれない。
少⼦⾼齢化の現在、全国的なトピックとなっている「空き家/廃墟」を現代の遺跡であり、かつ⾃然物としての地層の⼀部とみなし、それらをも内包した「神戸という器」に吹き抜ける⾵に誘(いざな)われるノマドとして、同時代を⽣きる私たち⼈類が⽣み出すゆるやかな繋がりを慈しみたい。
風を集めよう。